2014年07月21日

コウノトリの故郷・豊岡盆地を訪ねて


19、20日の2日間、兵庫県豊岡市を訪れてきました。
二度目の訪問です。
主目的は「第5回コウノトリ未来・国際会議」にあわせて
コウノトリ湿地ネットが開催した「市民交流会」に参加するためです。
が、せっかくですので初日の午後の会議を傍聴しました。
会議の詳細は省きますが
この中でドイツのホルガー・シュルツ博士が講演された内容が
たいへん興味深いものでした。
それは分類学的に日本のコウノトリと近い関係にある
ヨーロッパコウノトリの生態と渡りについてのお話です。
ヨーロッパコウノトリの大きな繁殖地の一つである
スペイン・アルファーロ地方のコウノトリは
たまたまそこに居合わせたものを餌とする「オポチュニスト」であり、
環境適応能力が大変高いということでした。
和歌山市にやってきている「和歌山コウちゃん(J0057)」は
まさにこれだと思いました。
そんなことを感じながら翌日、
コウノトリ湿地ネットの宮村さんに案内していただき
豊岡盆地のコウノトリの生息エリアをくまなく見せていただきました。
そして円山川下流域のコウノトリ生息の拠点である
「ハチゴロウの戸島湿地」で偶然にシュルツ博士と出会い、
和歌山コウちゃんのことを話すと
たいへん興味深そうに聞いてくださいました。
とにかく豊岡盆地は「コウノトリの故郷」そのものです。
いたるところにコウノトリが見られました。
その中には「和歌山コウちゃん」のお母さん(コウちゃん)の姿もありました。
本来は京丹後市に居るはずですが夫のハチベエが不慮の死を遂げてから
一人で周辺を移動しているようです。
そしてこの時期の訪問では見られると思っていなかった
巣立ち前の幼鳥にも戸島湿地で出会うことができました。
いつも一羽だけしか見ていない私たちにとっては
とても覚えきれないほどたくさんのコウノトリに会わせていただきました。
そしてそれ以上に地元はもちろんのこと
各地で熱心にコウノトリを見守り続けている
多くの皆さんに出会えたことが一番の収穫でした。
宮村さんはじめコウノトリ湿地ネットの皆さんありがとうございました。
(2014/07/19~20 豊岡市)


























  

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2014年07月21日

コウノトリ(J0057)情報


コウノトリ(J0057)は午後7時28分、西の鉄塔に戻ってきました。
北から旋回して留まるいつものコースです。
(2014/07/21 PM7:28 和歌山市)

  

Posted by 若太夫 at 20:44Comments(0)コウノトリ

2014年07月21日

コウノトリ(J0057)情報


昨夜、コウノトリの故郷・豊岡市から帰ってきましたが
和歌山のコウノトリ(J0057)はいつもの鉄塔に居てくれました。
豊岡市では日ごろからそれぞれの地域で暮らすコウノトリを
熱心に見守っていらっしゃる大勢の方たちに出会うことができました。
この報告は改めて。
さて今朝の「和歌山コウちゃん」は
東の空にまだ月齢23.8の三日月が輝いているころ
ウォーミングアップを行い、
午前5時5分にゆっくりと北に向かって飛び出しました。
4爺観察隊は急いで後を追いましたが降りているであろう場所にいません。
何度も周辺を探しながら徐々に捜索範囲を広げ、
とうとう園部や紀ノ川まで足を伸ばしましたが見つかりません。
すると、やはり長老です。
最も鉄塔から近くの水田に降りていたのを発見してくれました。
どうやらまたまた「夜明けの鬼ごっこ」をしていたようです。
周辺の水田はしばらくすると土用の中干しが始まりますが
今朝はまだ水がいっぱいでした。
伸びてきた稲の株間に長いくちばしを刺して器用に魚を捕っていました。
そしておもむろに飛び立つと近くの民家の屋根に向かって
飛んでいきました。
今日も周辺の住宅地の上を元気に飛び回ってくれるでしょう。
(2014/07/21 AM4:28~6:23 和歌山市)





















  

Posted by 若太夫 at 09:24Comments(0)ふるさとコウノトリ